原因不明の慢性疼痛の正体は⁉知っておきたい線維筋痛症の話!

ケガや病気でもないのに、慢性的な痛みが出現している。

痛み止めを服用しても痛みがおさまらない。

目が覚めると倦怠感が強く関節に粘るようなこわばりが出現する。

こんな症状が3か月以上続いている。

それは、「線維筋痛症」かもしれません!

ポイント

・原因不明の慢性疼痛で悩んでいる人

・病院受診を繰り返しているが、痛みの原因が分からない人

・線維筋痛症の治療を始めたばかりの人

・線維筋痛症のことを誰かに伝えたい人

線維筋痛症

線維筋痛症は、明らかな外傷などの痛みの要因がないにもかかわらず、全身に強い痛みや倦怠感、胃腸障害、手足のこわばり、うつ状態、睡眠障害などの様々な症状が発生する病気です。

患者本人には様々な症状が出現しているのですが、血液検査や画像診断で病気の原因を特定することは非常に困難な特徴を持っています。

痛みが発生する仕組み!

線維筋痛症の原因は現在では不明となっています。

有力な説としては、痛みを伝える機能(アクセル)と痛みを抑制する機能(ブレーキ)が障害されていて、痛みを過剰に伝達したり痛みの抑制が効かない状態になっていると言われています。

線維筋痛症の症状

線維筋痛症の主な症状は「全身に広がる強い痛み」です。

また痛みの強さや質が気温や天候によって日々変化していきます。

痛みの他にも「倦怠感」「こわばり」「抑うつ状態」「睡眠障害」などの多様な症状が出現し日常生活に支障をきたします。

線維筋痛症の診断

線維筋痛症の診断基準としてスクリーニング検査があります。

①広範囲(右半身/左半身、上半身/下半身、体軸)に3ヵ月以上の痛みが続いている。

②図に示された18か所の圧痛点を指で押して11か所以上が痛む。

※②に関しては医師の判断により11か所以上なくても線維筋痛症と診断されることもある。

※このスクリーニングの前に、リウマチ検査や血液検査を実施し線維筋痛症以外の病気や怪我の可能性を排除しておく必要があります。

線維筋痛症の治療

線維筋痛症は発症の原因が確定できていないため、明確な治療法は存在していません。

現在でも医療方法の研究は進められていますが、今のところ患者個人の状態に合わせた治療を多角的に行っていくことになります。

薬物療法

線維筋痛症では、【痛み】【こわばり】【抑うつ症状】【倦怠感・疲労感】【睡眠障害】などに対して、医師より薬が処方されます。

処方される薬は抗うつ薬睡眠導入剤といったメンタル系疾患の薬を組み合わせで、病気の経過を見ながら調整していきます。

運動療法

線維筋痛症患者は、痛みを我慢するために無意識のうちに全身に力を入れているため、筋肉が緊張して硬くなってしまう場合があります。

筋肉が硬くなると、その周辺に痛みが強く出現することになるため、こわばりの予防や筋肉の柔軟性を維持するためにも、ストレッチや軽めの運動を行うことが必要になります。

認知行動療法

認知行動療法は、考え方や事象の受け取り方に働きかけて、患者の気持ちや行動をコントロールしていく治療方法です。

線維筋痛症になるとからだに強い痛みが生じるため、活動する意欲や自信を無くしてしまうことが少なくありません。

「認知行動療法」をおこない、自分が置かれている状況を客観的に受け入れ、出来ることと出来ないことを正確に把握するように促します。

自身の状態を把握することで、日常生活での過剰な活動を抑制し病気の改善を図ります。

リラクゼーション

線維筋痛症では身体の痛みが強くなる事で、自律神経に障がいが起こる場合があります。

自律神経が乱れて交感神経が優位になると、痛みに対して敏感になったり筋肉が緊張してしまうことになります。

また、緊張が続くと精神的に疲労することになるので、入浴やマッサージなどをおこないリラックスすることは線維筋痛症患者にとって非常に有効です。

まとめ

ここまで線維筋痛症の症状や治療法をまとめてきました。

治療効果を十分に発揮するためには、病気の早期発見が重要になります。

もし、現在原因不明の痛みに悩んでいる方は、早急に線維筋痛症の診断が出来る病院を受診しましょう。

また、線維筋痛症の治療をすすめていくと、症状の波を感じることがあるでしょう。

この病気は、痛みが軽減したり強くなったりを繰り返しながら、徐々に弱い痛みで安定していくケースが多いようです。

完全に痛みが消えてしまうまでには、長い時間を要することもあります。

しかし、痛みがあったとしても治療をすすめることで、出来ることが少しづつ増えていきます。

つらいことも色々ありますが、諦めずに治療を継続していきましょう。

線維筋痛症については、現在でも様々な研究が進められています。

今後、線維筋痛症の特効薬などが出て来る可能性も十分に考えられますので、希望を捨てずに日々を過ごしていきましょう。

この記事が線維筋痛症で悩む方のお役に立てば幸いです。

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